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高強度材料・合成構造・周辺地盤への展開
研究開発を行うにあたっては,当初は通常用いられる普通強度材料からなる鉄筋コンクリート部材(その中でも歴史的には壁部材から)を主な解析対象としておりました.この段階では,載荷実験の補完あるいは代用として,解析を実施することが主な役割でありました.
その後,基礎研究に目処がついた段階で,応用研究と解析技術の実用化を推進するステップへと踏み出すことになりました.普通強度材料以外の高強度材料,鋼繊維コンクリート,自己充填コンクリート,膨張コンクリートやプレストレストコンクリート,さらには鋼コンクリート合成構造等への展開を図るとともに,周辺地盤との連成解析にも取り組むことで,適用範囲と解析対象の拡大に努めております.
これらの成果も出揃いつつあり,新形式を採用した構造物の設計照査(バックデータ含む)や地震被害分析等に活用されております1)〜3)など.また,各種委員会報告や示方書・指針類においても,数多くの場面で活用されるとともに,その成果が取り込まれております.
今後も解析対象を拡大すべく研究・検討を進める予定であり,特に地盤との連成問題では,施工時の応力・変形照査4)(連続壁等を含む)や液状化問題への拡張(=有効応力解析)も視野に入れており,体制はほぼ整え終えております.

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※参考文献にある"Journal of Advanced Concrete Technology"は,日本コンクリート工学協会(JCI)より刊行されている英語論文集です.
参考文献
1) |
Shawkey, A. and Maekawa, K.:Nonlinear response of underground RC structures under shear,土木学会論文集,No.538/V-31, pp., 1996.5 |
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2) |
土屋智史,三島徹也,前川宏一:高強度構成材料を用いたRC梁部材のせん断破壊と数値性能評価,土木学会論文集,No.697, V-54, pp.65-84, 2002.2 |
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3) |
前川宏一, 土屋智史, 福浦尚之:鉄筋コンクリートの非線形解析の現況と耐震性能照査法の構築に向けた今後の取り組み,第2回鋼構造物の非線形数値解析と耐震設計への応用に関する論文集, pp.1-16, 1998.11 |
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4) |
Koichi MAEKAWA, Tetsuya ISHIDA and Toshiharu KISHI:Multi-scale Modeling of Concrete Performance -Integrated Material and Structural Mechanics, Journal of Advanced Concrete Technology, Vol. 1, No. 2, pp.91-126, 2003. |
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