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セメント硬化体を形成するナノメータースケールのC-S-H ゲル粒子群からなる無機複合材料の微細構造モデルと物質平衡・移動解析システムを用いて,コンクリートの材料応答を評価する手法の開発が進められております.

具体的には,水分,酸素,二酸化炭素,塩化物イオン,カルシウムイオン等を対象物質とした物質・運動量と化学エネルギーの生成・移動と連成を考慮することにより,セメント系複合材料組織と巨視的構造の形成していく過程を,一般環境条件と荷重条件の元で逐次,追跡するシミュレーション技術となっております(コード名:DuCOM).

従って,DuCOM(Durability COncrete Model)は,コンピューター上の仮想空間にバーチャルコンクリート構造を製造・建設する総合シミュレーション技術であると言えます.任意の配合と粉体,環境条件のもとに,コンクリート構造物/部材レベルの特性を,時間軸上で算定します.構造物/部材表面から内部方向への空間場における,物質移動や温度変化を考慮しつつ水和進展・空隙構造を連成して解析するものであり,部位ごとの水和度,収縮現象の進展,不均一な温度分布による応力発生といった現象を解析的に評価するものです.

構造解析に比べれば歴史も浅く,まだまだ開発すべき課題も多く残されていますが,近年,実験室レベルの挙動を主対象とした基礎研究から,実構造物への適用を想定した応用研究へと開発段階が移行しつつあります.

コムスエンジニアリングでは,東京大学工学部社会基盤学科コンクリート研究室で開発中のDuCOMのフルバージョンを用いたコンクリート材料の非線形解析業務の受託と技術サポートを行っております.



なお,DuCOMの機能の一部を取り出した解析ソフト「DuCOM_MC」と「DuCOM_SD」の販売と対応は,有限会社DuCOMSにて行っております.
                                                    ※過去,弊社にて取り扱って参りましたが,2006年から担当が移行しました.詳しくは,重要なお知らせを御覧下さい.